2007.07.26

手術室に入る予定の9時前に、家族に来てもらった。

いいたいことが、たくさんあるのに、雑談しかできない。
実は、心配し過ぎで、たいした手術じゃないの？なんて、冗談言ったり・・・

9時、「そろそろ行きますよ～」、笑いがとぎれて緊張した空気。

歩いて、手術室に向かう。
みんな、無言・・・

手術室に入り、ドアがゆっくり閉まる。
みんなが、悲しそうに手を振る。最後まで次男の顔が見えた。

これで最後？　ううん、おかあさん絶対元気になって戻るからね！

早速、麻酔の準備が始まる。
なんだかオタオタしている、麻酔科助手が、しかられまくり。
「おい、それの前に○○するんだよ」
「は、はい、すいません」
・・・まだ麻酔の前だけど、手術中も実はこんな調子なの？
「あのー、大丈夫ですかぁ」
「もちろんですよー」
・・・・不安・・・でも、麻酔が効いてきて、逃げられない・・・
これが、手術前最後に考えたこと。

ここからは、聞いた話。

準備が整い､10時から手術開始、13:30に終了。
手術は、成功した。
瘤の裾野が広かったのか？クリップを２つつかった。
出血が多く、輸血した。

だいたい４時間から１０時間かかる手術が、３時間半ということは、順調だったのだろう。
最悪、腕の動脈を移植するとか、クビの動脈を止める、ということはなかった。

終って、どれくらいで目が覚めたのだろう？
次男が集中治療室に来たから、手を振った。
ああああああああああああああああああああああああ　生きている！！
左右の身体に、不自由なところもない。　嬉しい嬉しい、朦朧とした意識の中で感じた。

看護師がしょっちゅう
「ここはどこですか、名前は、生年月日は、今日は何月何日ですか」と聞いてくる。
手術後なんだから、ゆっくり寝かしてくれよ～　と思っていた。

術後の大事な確認なので、１時間おきに聞くそうだ。
　
何度か、気持ち悪くなりもどしながら、この確認が翌朝まで続いた。
麻酔のせいか、どこも、まったく痛くなかった。